出版の未来

概要

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出版とは？
組版の未来
出版の未来

自己紹介

現在: APL日本語書記技術WG会員; W3C・顧問会会員; W3C・CSSWG会員
過去: ビブリオスタイル、組版ソフト; ゼラトグループ、印刷サービス; オペラ、ブラウザ開発; シャープ、電子書籍ソフト開発

W3Cと標準化

W3C？: ウェブ技術の標準化団体
標準化？: 標準とは、一貫して物事が再生ことがでるように、技術的に正確な基準に関する合意である。
例えば？: ネジ、用紙サイズ、地デジの電波、ウェブサイトの表示

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「出版」とは？

出版物

小説雑誌 マンガ 新聞辞書 教科書

出版……かな？

新聞のウェブサイト
電子マンガ
電子辞書
キンドル
ウィキペディア
会社のホームページ
ブログ
ツイッター

時代が変わる時、当たり前だったことはそうでなくなる

「出版」とは？

広辞苑・大辞林: 「文書・図画などを印刷して発売・頒布すること。」
明鏡国語辞典: 「書籍・雑誌などを印刷して世の中に出すこと。」
大辞泉: 「印刷その他の方法により、書籍・雑誌などを製作して販売または頒布すること。」

「組み版」とは？

①: 「活字を組んで印刷用の原版をつくること。」
②: 「書籍や雑誌など文字列を一定の形に整え、ページごとみまとめること。」

過去技術に基く用語

版原版版木 活版印刷

過去メディアに基づく考え

紙に印刷
形が固定
内容をページ分ける
不変性
携帯性
高価な機械が製作に必要
複製可能
物して販売

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紙の世界からウェブの世界へ

新しいメディア

ウェブデザインは印刷デザインと非常に違う。

絵を描くことより、像を作ること。

絵は全てを決められる。

像は見る環境、状況、視点によって様子が変わる。

コンテンツをコントロールが出来ない場合が多い

画面は絶対コントロール画出来ない

コントロールがない

電波、帯域幅
端末にあるフォント
ユーザのズーム設定
ブラウザ・バージョン
リーダーモードの使用
スクリーンリーダーの使用

コントロールせずに、対応

全てのOS
全ての画面
全ての言語の組み合わせ
全ての障害
全ての好み
全てのネットワーク
過去も将来も互換性

どうやって？

HTMLとCSS

基本なウエブページはHTMLとCSSで作られている

HTMLは文書に構造をつける

CSSは構造に基づいて、表示ルールを指示する

CSSのチャレンジ

デザイナの環境でデザインの実現が出来ない。
ユーザの環境だけで実現が出来る。
CSSでのデザイン指示は結果を決めるのではなく、目的を決める。

段組組版

columns: 2

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columns: 15em

要素の詰め方

Foo

Bar

Baz

Foo

Bar

Baz

改行管理

<h1>風の谷の<wbr>ナウシカ</h1>

word-break: normal

風の谷のナウシカ

word-break: keep-all

風の谷のナウシカ

要素を動的にアレンジ

自動サイズ・原本

自動サイズ・ウェウブ版

Jen Simmonsによる実験

自動サイズ・図形

grid-template-columns: max-content max-content minmax(min-content,1fr) min-content

自動サイズ・内容変更

コンテンツに自動的に合わせる

その他のデモ

「The Experimental Layout Lab of Jen Simmons」に参照。

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同じことを効率的に

アメリカ出版社のO'ReillyやHachetteはHTMLとCSSで印刷する本を作る。

手動調整を減らす
更新しやすい
ソフトカバー、ハードカバーなど、様々なサイズを発行しやすい。
デジタル版も作成しやすい

デジタル版？

電子書籍の主なフォーマットはEPUB。

EPUB ≈ ZIP化したHTML+CSS+メタデータ+DRM。

アマゾンキンドルのファイル式もそう。

物として販売可能。

専用ビューアソフトが必要、ブラウザより制限がある。

そのままブラウザで？

最もリッチな開発環境

オフラインは？

アーカイブは？

物として販売？

ビジネスモデルは？

メディアとコンテンツの関係

SP盤レコード→3〜4分間曲長の音楽

LP盤レコード→アルバム≈約12曲

低価格高速印刷→新聞、マスマーケット小説

スマホ→縦スクロールマンガ、ツイッター

出版の未来はこれから決まる。