Florian Rivoalは2026年のAB選挙に立候補

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W3C Visionは、W3Cを、人を第一に考えるWebに向けた進歩を促す強力な存在として描いています。数年前、W3Cは独立した法人へと移行し、そのビジョンの実現に向けてより大きな裁量を持つようになりました。しかし、大切にしてきた価値観が今なお強く重要である一方で、それをどのように実践していくかという点では十分な進展が見られず、独立した組織を運営することの現実的な課題が、いまに迫っています。

W3Cが、高品質で相互運用可能なWeb標準を策定するための理想的な場として再び確立されるためには、中核となる機能を確実に果たすための、より一層の集中と規律が必要です。また、コミュニティとの関わりを立て直し、幅広い会員が私たちの未来に真に当事者意識を持ち、その発展の方向性を形作っていけるようにするとともに、運営上の課題からAIの台頭のようなエコシステムの変化まで、これから直面するであろう課題に共に取り組むために必要な、相互の信頼と敬意を再構築していく必要があります。

この集中と規律は、W3Cの運営だけでなく、ガバナンスにも及ぶ必要があります。財務委員会の委員長として、W3Cの財務上のオーバーサイトの強化に取り組んできました。これは容易な作業ではなく、一部の問題の発見には時間がかかりすぎましたが、委員会は問いを発し続け、不一致を調査し、理事会及び会員が財務状況について明確で信頼できる情報を得られるよう、粘り強く求め続けました。良いガバナンスは、正確な情報と誠実な回答、そして厳しい問いを厭わない理事から始まります。理事会には、困難な課題を通じて経営陣を支えると同時に導く役割と、問題が先送りされたり回避されたりすることなく、正面から向き合われるようにするための監督と説明責任を果たす役割の、両方が求められています。

財務の分野に限らず、W3Cが直面している現実を理解することは、あくまで出発点に過ぎません。今こそ、断固たる行動が必要です。理事会が最近示した戦略は、目指すべき方向性を示す大まかな道筋となっています。今問われているのは、それをどう現実のものにしていくかです。共通の優先事項を軸に取り組みを揃え、財務上の制約を踏まえた難しい選択を行い、これまでの成功ゆえに見過ごしてきたかもしれない、なすべきことの水準を大きく引き上げていく覚悟が必要です。それはまた、W3Cとは何かを明確にすることでもあります。すなわち、W3Cは理念を持った、会員主導の組織であり、その多様なコミュニティを結びつけることにこそ強さの源があるのであって、避けがたい複雑さによって分断されてはならない、ひとつのグローバルなW3Cなのです。

私は15年以上にわたりW3Cコミュニティの一員として、技術的な貢献者、独立系コンサルタント、Advisory Committee代表、Advisory Boardメンバー、そして現在は理事として、さまざまな立場から関わる機会をいただいてきました。工学のバックグラウンドとMBAの両方に支えられた私のこれまでの経験は、標準と技術、ガバナンスと財務、そして異なる地域や文化にまたがっています。フランスで生まれ育ち、現在は日本に暮らしています。英語・フランス語・日本語で問題なく仕事をすることができ、また中国とノルウェーでも生活し、働いた経験があります。

W3Cを深く大切に思っており、W3CがWebの未来において果たしうる役割を大切に考えています。この考えを共有する他の候補者とともに、会員の皆様からのご支援をいただき、W3Cがこの局面を乗り越え、より強い組織へと進化していく力になれればと願っています。

私はW3Cの独立した参加者ですが、本役職にかかる費用は、KADOKAWA、講談社、メディアドゥ、小学館、集英社が負担します。